イヤッ!食べちゃダメ~不道徳オオカミ達の甘い牙~
作者:伊吹芹 純友良幸
両親が亡くなってから
営んでいた生花店を継いだ
一人で切り盛りしている百合(ゆり)
経営は思わしくない
今日も長年のお客様から
観葉植物レンタルの契約打ち切りを
言い渡されてしまった。
車を運転しながら
「もう限界かな」・・と思う。
その帰り道
車の前に突然、犬が飛び出した
キキーーッ
間一髪、セーフ
ハスキーに良く似た大型犬だ
顔をのぞき込むと
綺麗な目をしている
迷子になった犬のようだ
仕方がないので、連れて帰ることに
今日、一日は面倒見なきゃ
リードとドッグフードを買ってきて・・
迷子犬の情報サイトにこの犬を登録した。
さて、今日も疲れたな
「お前は廊下で寝なさいね」
と声を掛けるが
私の布団の中に潜り込んできた・・・・・
翌朝
ネットで迷子犬情報を見た飼い主が
店に飛び込んで来た
キッチリとスーツを着こなした若い男。
犬の名前は「琥珀」と言うらしい。
引き取っての帰り際に
謝礼を渡された
こんなもの、受け取る気は全然無い・・
断ると、出したものは引っ込めない
「これは御礼です」と言って行ってしまった。
御礼の中身は数万円
多すぎる・・・・
けど、凄くたすかる。
その3日後に
また、あの男がやって来た。
「琥珀君、元気にしていますか?」
と声を掛けた・・・が
どうも様子がおかしい
元気にならないという
あれから何も食べていないのだそうだ
動物病院に連れて行っては?
と言うと
「行けるはずがない」
と、なんか訳ありことを言い出す
とにかくウチに来てくれの一点張り
もう、3日も水を飲んでいないそうだ
渋々、彼の家に付いていくことになった
そこは豪邸だった
部屋に通される
琥珀がいた
声を掛けると勢いよく良く飛んで来た
そして餌をあげるとガツガツと食べ始める
「やはり君が原因か・・・」
「琥珀の世話係をして欲しい・・・」
と切り出された
「君がいなくなると、また琥珀は食べなくなる」
そして報酬を示された
なんと
10,000,000円
思わず
「借金が返せる」
と言ってしまった・・・
住み込みで世話係をして欲しいと
頼まれたが
花屋の生活にも未練があるし
そして出てきた条件が
・琥珀に1日2回、食べさせること
・必要なときに適度なグルーミング
・それ以外のときは、何をしようとOK
彼は契約書を取り出した
用意が良すぎる
契約書には
「乙は甲の所有地内において
見聞したことについて一切口外しない」
と記されている。
契約は成立した。
そして豪華な部屋が与えられた
琥珀が寄って来た
「一緒に寝る?」
と声を掛けると
「うん」
と琥珀が返事をした
えっ
「一緒に寝たい・・・」
琥珀の顔は人の顔に変わり
耳はオオカミのように立っている
どういうことですか????
「見た通りだ」
彼は部屋を出て行った
「お願いだから暴れないで」
「殺したくない」
ああっっ
衣服はすべて剥ぎ取られた
「百合ちゃん・・・初めて?」
「傷つけたりしないよ」
「ほら」
奥の方まで熱くて
溶けそう
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